発作性上室性頻拍のアブレーション治療体験談(3泊4日入院)

心臓の病気。発作性上室性頻脈を3泊4日の入院で治してきました( ・´Θ・`)

なんだか重大で格好いい感じに言ってみましたが、発作性上室性頻脈は、発作的に脈が速くなるだけで死ぬような病気ではなくて

手術とは太ももからカテーテルをぶっ刺していかれた心臓の回路を焼き切るだけで

全体的に全然たいした事ではありませんが、もしかしたら同じ病気の人の役にたてたりするかもしれないので、今流行の医師が監修しないタイプで情報をまとめて見ました。

発作性上質性頻脈とは

突然脈拍数が速くなり動悸を感じる不整脈で最も多いのが発作性上室性頻拍です。ほとんどの場合、急を要する治療を必要としませんが、繰り返し症状が現れる場合や生活に支障が出るほど強い症状が現れる場合には何らかの治療(薬による予防、カテーテル治療等)を行う必要があります。

出典 発作性上室性頻拍 – 日本不整脈心電学会

色々なサイトを見た結果脈が速くなるというのは共通した症状なのですが、気がつかない人もいるという記載があったり、失神する場合もあるという記載があったりで結構症状に個人差があるような印象を受けました。

ちなみに自分の場合は以下のような症状が発作時には出ます

発作性上室性頻脈の症状(個人的な症状)

発作時の症状

・脈が180~200前後に瞬間的に上昇。
・脈は強く、外から心臓の鼓動が確認できる。
・発作時は激しい運動直後のような感覚、ギリギリ立っていられるが、運動はつらい。
・顔面蒼白、冷や汗、激しい動悸、軽いめまい。
・発作時間は平均3分程度、最長で30分くらい(治し方を覚えたのでほぼ、数分で収まる)
・発作が収まれば、通常時の状態に即戻る。
・発作の頻度は月1程度

発作が起こりやすい要因

・緊張
・寝不足
・飲酒による脱水時
・運動中(特にジャンプの着地、球技等の行動が予想出来ない動き)
・物を拾うなどする際にかがむ時

こんな感じで発作時には生活に大きな支障が及ぼすような症状になってしまいますが、発作の時が意外にはなんの症状も出ません。

原因

 頻拍は、リエントリーによって発生します。発作性上室性頻拍に関わるリエントリーの特徴は、解剖学的な刺激伝導回路があることです。
 回路としては相対的にゆっくりと興奮が伝わる遅い伝導路と、相対的に速く興奮が伝わる速い伝導路とがあり、両端で両方の伝導路が合わさっています。この状態で一般には伝導の速い伝導路は不応期が長く、伝導の遅い伝導路は不応期が短いのです。
 すなわち2つの伝導路があり、一方は伝導速度が速く不応期は長く、他方は伝導速度が遅いが不応期は短いという条件が成立する時にリエントリーが生じます。
WPW症候群に生じる房室回帰性頻拍
 興奮波が房室結節を順行し、副伝導路を心室側から心房側へ伝わる正方向性房室回帰性頻拍と、興奮波が房室結節を心室側から心房側へ逆行して副伝導路を心房側から心室側へ伝わる逆方向性房室回帰性頻拍とがあります。
 房室回帰性頻拍の95%は正方向性で、逆方向性は5%程度です。
房室結節リエントリー性頻拍
 房室結節へ侵入する遅い伝導路を順行し、速い伝導路を逆行する通常型と、速い伝導路を順行して遅い伝導路を逆行する希有型(けうがた)とがあります。
心房内リエントリー性頻拍
 心房内の小さな回路を旋回する頻拍で、心房興奮回数は1分間に240未満とされています。心房興奮回数が1分間に240以上である場合は、心房粗動(しんぼうそどう)と診断されます。
洞結節リエントリー性頻拍
 洞結節とそこに隣接する心房筋の間のリエントリーによる頻拍です。
 いずれの発作性頻拍も、体位の変換に伴って起こることが多いようです。若年者では運動中に発作が起こることや、逆に睡眠中に生じることもあるようです。

なんだか難しい言葉が沢山出て来ますが、簡単にまとめると以下のような説明になります。

心臓は電気信号で動いている。

発作性上室性頻拍は正常な電気信号を阻害する回路があり、それが原因となり発作を起こす。

この回路については生まれつき存在する物であり、生活習慣等が原因で起こる病気では無い。

ただし、ストレスや疲れなどが発作を引き起こす要因とはなりえる。

生活習慣や、後天的な病気によって発生する物ではなく先天的な病気です。

診断方法

発作性上室性頻拍であれば発作時以外に心電図上に異常が現れないようです。

実際自分も症状が初めて現れてから10数年の間で学校や町医者の心電図で以上は見られませんでした。

そして手術をした総合病院でも、手術中に意図的に発作を起こし、その際に確認した心電図で初めて病名が確定しています。

つまり、病名を確定させるには発作時に病院に駆け込み心電図を確認してもらう以外にはありません。

自分の場合は自己診断で治療の緊急性が低い発作性上室性頻拍と判断して放置していましたが、似たような症状でも致死性の不整脈等の可能性も考えられます。

病院が怖くて10年以上も病気を放置していた自分が言うのもおかしな話ですが、発作性の頻脈が疑われる症状が出た場合は、まずは病院に行ったほうがいいいと思います。

ただし、病院ならばどこでもいいというわけではありません。

病院の選び方

自分の経験上アブレーション治療をしている病院に初めから行くことをお勧めします(発作時に駆け込めるなら、町の循環器科もあり)

実は今回手術した病院に行く前に、町の循環器に2件ほど行ったことがあるのですが、両病院とも『心電図に異常は認められない、異常時に来てもらうか大きな病院への紹介状を書く』という診断で結果的には病名の特定&改善には繋がりませんでした。

小さい病院を批判するわけではありませんが、結局発作時以外には有効な診断を下すことができず、それ以上の判断や可能性を探ることはできません。

大きな病院でも発作時以外に発作性上室性頻拍の確定診断を下せないということは違いはありませんが、アブレーション治療を行っている病院であれば、患者自身の症状からある程度病名を予見してくれます。

また患者の症状からアブレーションで治療が有効な不整脈の可能性が高いと判断すれば、確定的な診断が無い状態でもアブレーションによる検査&処置をしてもらえる可能性があります。

実際自分の場合も運動時の心電図を図る検査、心臓のエコー検査、血液検査で異常が見られず、所見からすれば発作性上室性頻拍等のアブレーションが有効である症状の可能性が高かったため、病名が確定しない段階でアブレーション検査及び治療を受けました。

ちなみに発作性上室性頻拍であればアブレーション治療で90%以上完治すると言われています。

アブレーション手術の詳細については今回自分もこの治療を受けたので、後ほど詳しく解説をします。

発作時の応急対処

アブレーション治療の成功率から考えれば、早い段階で治療を受けて完治させてしまうことが一番だと思います。

しかし、致死性の不整脈ではないため、発作と共存しながら生活されている方も少なくありません。

実際自分も十数年この発作を放置してきましたし、発作時以外は特段生活に支障がないケースがほとんどだと思います。

となってくると治療前段階で重要なのは、発作が起こった場合に早く止める方法を知っていることです。

発作性上室性頻拍の発作を止める方法(対処療法)

自分の場合は一番効果的なのはまず横になることでした。

他には発作が起こった場合即屈んで体育座りのような姿勢を取り胸を押さえつける事なども有効でした。

ただしこれも人によって有効な方法が違うため、一番発作を抑えやすい方法を知っておくことが重要です。

ちなみ人によっては症状が数時間に及んでしまう場合があります。その場合は注射によって発作を止める方法もあります(自分はすぐに止まるのでやったことがない)

発作を起こしにくくする方法

個人的な経験で言えば、寝不足、ストレス、運動、飲酒等が発作のトリガーになっていたように思います。

ただし、気を付けていても発作が起きるときは起きますし、運動や飲酒等を数分で収まる発作のために我慢することにあまり意味は感じません。

個人的には予防するという考えよりも発作が起きた時にすぐに止めるという考えでいいのではないかと思います。

またこの発作は基本的にはアブレーション治療で9割以上完治すると言う事なので、発作で生活に支障がある場合はアブレーションによる完治を目指してしまう事をおすすめします。

発作性上室性頻拍の治療

治療方法① アブレーション

完治を目指すのであれば、アブレーションがファーストチョイスになります。

入院は3泊~7泊程度で治療費は高額医療費制度適応で10万~30万程度になります。太ももからカテーテルを心臓まで通し、発作の要因となっている部分を焼き切ります。

完治率はおおよそ9割程度と言われています。

治療方法② 経過観察

発作性上室性頻拍であれば発作時以外は基本的には生活に支障が無く、また発作に関しても体に重大なダメージがあるというものでありませんし、数分で収まる場合はほとんどです(数時間とか続くような場合は心不全になる可能性があるらしい)

ですので、生活スタイルによっては経過観察。つまり何もしないという方もいるようです。

治療方法③ 投薬治療

基本的には毎日飲んで症状を抑えるような薬の処方は無いとの事でした(あるけど、いつ起こるか解らない&たいして身体的ダメージが無い発作のために毎日薬を飲むのは非効率との事)

そのため、発作時に発作を抑える薬を希望すれば処方して貰えます。ちなみに自分の場合はワソランという薬を一応貰っていました。

アブレーション治療の詳細と失敗の場合

アブレーション治療を受けた場合9割以上の確立で発作性上室性頻拍を完治させる事が出来るという事で、自分の場合はアブレーション治療を選択しましたが、100パーセント完治という訳ではありません。

完治しない場合は以下のようなケースがあるようです。

治療失敗の場合① 状況が改善せず。

実際にカテーテルを入れてみたら、正常な回路と異常をきたす回路が近くりありすぎて処置が出来ない。

こういうケースも多少はあるようです。この場合は異常回路に対する治療が出来ないので、アブレーションを受けても状況が改善されません。

また異常回路が複数にわたり全てに対して処置ができないというケースもあるようです。

治療失敗の場合② 正常な回路を傷つける

異常な回路に対して処置を行う過程で正常な部分にも影響を与えてしまうケース。この場合は新たな不整脈が発生したり、最悪のケースではペースメーカーでの生活になってしまう可能性もあるとの事です。

結構ショッキングの話で、この話を聞いた時はアブレーション治療に迷いが生まれましたが、医者によると、ほぼほぼその可能性は無いとの事でした。

このあたりの詳しい病院の受診時に聞いてください(笑)

治療失敗の場合③ 感染症&血管損傷

結果からばい菌が入る、カテーテルが血管を突き破る等の可能性もあるようです・・。一応これもリスクとして説明を受けました。

ただアブレーションが直説原因で死んだ人はいないとの事でした・・。

治療に1週間程度、費用が10万~30万前後で成功率が9割程度という事で迷う方もいらっしゃると思いますが、症状によっても成功率が変わってくると思いますので、まだ大きい病院で相談をされていない方は1度聞いてみる事をおすすめします。

アブレーション治療の体験談(時事系列)

発作時の心電図の取得(入院前診断)

アブレーションをしてみたが、実はアブーレーションが治療が有効ではない病気だった。こういうケースを避けるため病院としては出来れば発作時の心電図を取得した状態でアブレーションを治療を行いたいようです。

という事で、自分の場合は入院治療の前に発作時の心電図を確認するために、運動しながらの心電図検査(運動時の方が発作が出やすいため)血液検査(ホルモン系の病気からくる脈の乱れの可能性を探る)心臓のエコー(心臓の変成を調べる?)を行いました。

期間としては通院で2回です。(費用は計1万5000円くらい)

結果的にこの期間で発作時の心電図はとれなかったため、病名の確定的な診断を受ける事は出来ませんでした。

しかし、他の異常も見つからなかったため、発作性上室性頻拍の高いという事で、アブレーションによる検査&治療を行う事にしました。

ここで簡単な説明を受け入院日を決定(3泊4日)基本的には外来の医師と手術をする医師は違うため、あまり詳しい説明はしないようです(色々聞いたが、入院する時に聞いてといわれた)

入院 検査&剃毛(1日目)

アブレーション治療の詳細な説明を医師から受け、ここで手術の同意書にサインをしました。ここでアブレーションを先ほど解説した失敗した場合の説明があるのですが、正直もう手術は決まっている状態なので(笑)怖くても拒否出来る雰囲気ではありません(笑)

ですから手術するか?しないか?という迷いのある方は入院前にしっかりした説明をお願いしたほうがいいかもしれません。

1日目は他に採決(血液型とか、血の止まりやすさを確認?)心電図の検査(詳細なやつ)を行いました。

また24時間心電図を確認するためにポータル心電図計をつけました。これに関しては退院まで基本的にはずっと装着。

結構これが煩わしいのですが、他に食事制限があったり、お風呂に入れなかったりとか言うことなく、比較的に日常に近い生活を送る事が出来ます。

忘れてました。

あと剃毛があります。足の付け根からカテーテルを入れるため、局部の毛を剃る必要があります。最初は看護婦さんが剃毛するという事でしたが、交渉した結果自分でやってもOKという事になりました。

剃毛に関してはカミソリでは無く電気バリカンを渡されたので、そこまでつるつるじゃないといとダメという感じではありません。結構雑に剃りましたがOKがでました(棒を抑えて確認して貰った)

アブレーションをする場合は剃毛が必須だと思いますので、家でやってくるというのも手かも知れません(病院によっては看護師さんがやる場合もあるようなので、その時少しでも負担を減らせるように)

2日目 アブレーション手術

アブレーション治療です。

自分の場合はお昼から手術だったので朝ご飯半量、昼ご飯無しでした。術後はお風呂に入れなくなるため、お願いして朝にお風呂に入りました。

手術前

下着を装着せず前開きの手術着に着替えます。局部の近くからカテーテルを通すのチンチンは絶対見られる運命です(笑)麻酔をする前の段階から手術着をご開帳されて色々やられるので結構恥ずかしいです・・。

よく見ていませんでしたがチンチンをテープで固定さえていた気がします。手術は結構人員がいるタイプのやつみたいで周りに10人以上の人がいたような気がしますが、記憶はここまで。

全身麻酔による手術だったので、目を覚ましたら2時間後で終わっていました(不整脈の元となる場所が分かりにくかったり複数あるともっと時間がかかるらしい)

補足 手術中の麻酔について

ネットの情報を見ていると全身麻酔では無く、意識がある状態で手術をするケースが多いように感じます。

痛みがあったりする訳では無いようですが、チンチン丸出しで2時間は恥ずかしいので個人的には全身麻酔で本当によかったと思っています(笑)

病院によって方法が違うかと思いますので、術前に聞いてみるといいかもしれません。ちなみに僕が手術したのは都立広尾病院という所でした。

手術後

カテーテルを通した穴が両足の付け根、胸の上に空いています。

動くとここから結構出血するという事で5時間ベットで張り付けです。寝返りをうつのも禁止なので、入院中これが1番苦痛な時間でした(ご飯の制限は無しです)

5時間というのあくまでも目安で個人差、カテーテルの太さの違いなどで安静時間が変わるようです。5時間後に医師に確認して貰い、安静解除となります・・・

が・・・自分の場合は動いてパンツを履こうとした瞬間出血。チンコ丸出しのままベットに張り付けられて傷口を圧迫止血・・・そこからまた3時間ベットに固定でした・・

補足 希望をすれば尿道に管を突っ込んで(尿道カテーテル)尿がたまらないようにしてくれるようですが、自分の場合は恥ずかしかったので手術の時間2時間+安静時8時間我慢しました。我慢できない場合は尿便で排泄する形になるとの事でした(ウンコの場合はどうなるか聞いていなかった)

病院によっては尿道カテーテル必須場所もあるようです(尿道に管を入れておしっこがたまらないようにする)

血が結構出てしまったためかもしれませんが、カテーテルを挿入した部分が内出血し、痣のようになります。痛みも痣と同じで、足の付け根の可動部なので結構痛いです。自分術後1週間くらいは歩行時に若干の痛みがありました(傷口の腫れは3週間程度)

3日目 経過観察

心電図の検査意外特にやる事はありません。

術後1日目ですが、シャワーも浴びられましたし(お風呂はダメ)食事制限等はありません。

ただしカテーテル挿入部が結構痛かったので長い距離を歩いたりするのは結構厳しいです。

ネットで調べると2泊3日でアブレーションを行っているという所もあったので病院によってはこのタイミングで退院出来る場合もあるのかもしれません。

4日目 退院

朝の時点で退院出来ました。

足の付け根の痛みも3日目よりは和らいでいました。

アブレーション治療についてのよくある疑問

入院費用は?

本来であれば100万を軽く超えるような治療なので、保険+高額医療費制度を利用します。一般的な所得の家庭であれば10万前後で収まる事が多いようです。

安い治療費ではありませんが、保険+高額医療費制度で破滅的な負担にはなりません。

後遺症は?

失敗して血管を破ってしまった、傷口から感染症を起こした等の場合はよく解りませんが、基本的にはアブレーション治療による後遺症は無いとの説明を受けました。

実際術後カテーテル挿入部の痛み以外に気になる部分は無く、すぐに日常生活に戻る事が出来ました。

ただし人によっては術後が期外収縮普段よりも起きやすくなるという事です(数週間程度)

術後の通院は?

病院によって違うとは思いますが、自分の場合は2ヶ月後に24時間の心電図検査があるとの事です(まだ受けてない)

ただ、24時間といっても小型の心電図計を使っての測定となるので、入院ではなく、自宅で計測する形になります。


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ATOMU

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人生迷走中。ゲストハウスで女の子と遊びたい人生だった。